2007年8月31日金曜日

マイナスイオン

科学が進歩したと言われているが、いまだに科学の名を騙ったあやしげな商品がちまたにあふれている。
昔、巣鴨商店街を歩いていたらタキオン入りの靴下が売られていた。
タキオンとは光速よりも速い粒子のことである。たしか、みずむしに効くという宣伝文句で売られていたが、これは可愛いほうだろう。タキオンが発見されたらノーベル賞ものである。それが屋台の靴下に閉じ込められているのであるから、ユーモアと受け取った方がよいのかもしれない。
最近、気にかかるのはマイナスイオンをうたった商品である。いわくマイナスイオンを発生する乾燥機やドライヤーなど、ちまたにあふれている。驚くのは、これら商品を売っているのが有名電機メーカーということだ。
明らかな詐欺ということが分からないのだろうか。
そもそもマイナスイオンとは、どの元素のイオンなのか分からない。
それに、マイナスイオンが発生するということは、どこかにプラスの電荷が集まらなければならない。まさに静電気を発生させるようなものである。体によいわけがない。
嘆かわしいというよりも情けなくなる話である。

1 件のコメント:

ゆっこりん さんのコメント...

トーマスさん
こんにちは。
貴重なお話をどうもありがとうございます。

巣鴨銀座とは、「巣鴨とげぬき地蔵通り」のことでしょうか。

おじいちゃん、おばあちゃんは、「タキオン魔法」を信じていると思います。

質素に暮らしているおじいちゃんおばあちゃんが、高いお金を出して、魔法を信じ、買っていることが気の毒になります。

教えてあげたい!