2008年1月28日月曜日

大阪府知事選

 大阪府知事選は、橋下徹氏の圧勝に終わった。当初、橋下氏の立候補を聞いたときには、まず受からないだろうと思っていた。自民党と公明党の支持を受けるということにも違和感を覚えた。彼の支持者はおそらく野党が多いと思われたからだ。

 ライバルの民主党が推した候補者には少し驚いた。理系の元大阪大学教授である。それを聞いて肩書きは面白いと思った。新聞やテレビも大阪のガリレオなどと呼んで持ち上げた。

 ところが、マスコミに登場した彼を見て落胆した。まず、言っていることが意味不明である。何を言いたいのかが分からない。しかも、肝心の話に行くまで、だらだらと回り道する。典型的なダメ教授のパターンである。

 候補者がそろってテレビ討論したときには差が歴然としていた。司会者の質問に的確に応えていた橋下氏に対し、民主党候補はピントがずれているうえ、話が長く、司会者からも本論に入るようにしばしば注意を受けていた。

 さらに、全体構想である。橋下氏が大阪の財政の惨状を訴え、その再建を訴えているのに対し、大阪のガリレオは有望企業を誘致あるいは起業して活性化をはかるという。討論会を聞き終わったコメンテーターが推薦を受ける党をふたりとも間違えたのではと言っていたが、同感である。

 橋下氏は知名度を利用して当選したと評するマスコミが多いが、それは違うと思う。その政策や話をきけば歴然とした差があった。憂鬱なのは、理系の大学教授がどうしようもないという印象を多くの国民が持ってしまったことだろうか。

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