いつでも政治家と官僚がやることは間が抜けている。環境問題が、その最たるものであろう。科学的検証がないまま、雰囲気で法律をつくる。迷惑するのはメーカーだ。森林を守るために古紙を再利用しよう。その趣旨はよい。しかし、実態を知らない。
2001年に「グリーン購入法」が制定されて、環境庁(当時)が中心となって環境に配慮する製品を使用するよう自治体や企業に促した。例えばコピー用紙などでは、「古紙100%の再生紙の使用」を推奨している。
そして、官庁に納入する紙の古紙の割合を指定した。実際には、古紙は簡単には再利用できない。しかも、無理にそれを推し進めようとすれば、加工工程が複雑となりコストもかかるし、余計にCO2を排出する。
企業にとってはたまったものではない。古紙を100%利用すれば環境にやさしいなどということは偽善である。事情にくわしいものなら、みな知っている、古紙をいたずらに使うことは環境にだってよくないのだ。
しかし、本当のことを役所に言っても無駄である。彼らにとって、環境がどうならうと関係ない。自分たちの保身がすべてである。いまさら、自分たちが作った法律が間違いだったと認めることは決してない。
偽装は偽装である。しかし、今回の製紙会社の偽装は、船場吉兆やミートホープの偽装とは違うということだけは言っておきたい。
1 件のコメント:
こんにちは、古紙の偽装は原因が儲けに走ったことが原因であり、皆でやれば怖くないのなら、多発の食品偽装より、むしろ遥かにひどい。
法令が時代にあっていないなどを言い出したら法治国ではなくなる。
どんどん建設土木業界のためには談合すべし、の意見と全く変わらない、ひどい意見である。
世界一厳しいダイオキシンの環境法令で、焼却炉業界が無くなった、法令の根拠のダイオキシン猛毒説は、実は学会で完全否定された。ダイオキシン法は制定の根拠の無い法令になっている。
然し、日本でダイオキシン法令の違反が許されるはずは無い。
「環境問題はなぜ嘘がまか通る」の指摘ではないが、現代の報道されているペットボトルのリサイクル等の環境対策が、地球規模で有効であるかどうかは、とても疑問符が多い。疑問符があるから環境法令順守も疑問?は許される議論ではもちろん無い。
豪州の鯨とカンガルーの扱いの大違いの様に環境問題を感情問題化させてはいけないのである。
更に、製紙業界は環境問題を商売の道具にしていた、よくわかっていたはずが、グリーン購入法の違法性を認識していなかったような発言は許されないことである。
法治国では、食品での消費期限、社内規制違反のみで糾弾され、莫大な損害を出したより、明らかに法令に触れる行為で、明確に法治国での罪は大きい。
消費者が害が無ければ法令違反が許されるの、感情論的な内容で法令軽視の論調は法治国日本で、全く許容の余地は無いと思うのである。
変えるのは法令その物ではなく、なぜ法令順守が出来ない企業文化であるのか?を根本解決する、システムに変更すべし、の議論である。
企業の風通しを良くしないと、悪いことがすぐトップに上がり、改める文化に改革し無いと、現代ではリスクが高く、経営破綻に繋がる、文化をガラス張りにい変えろ、の議論である。
以上
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