2008年5月4日日曜日

聖火リレー

 チベット問題に端を発する中国批判が聖火リレーに向かっている。各地でリレー阻止の動きがある。いままで報道が規制されてきたチベットを含む中国の人種問題を顕在化したいというのが人権擁護派の目的のひとつのようである。

 しかし、これに対し、世界各地の中国人留学生などが反発し、愛国心の名の下にリレーを守ろうと団結している。中国政府は、この動きを陽動し、歓迎しているのかと思ったら、必ずしもそうではないらしい。

 純粋な愛国心は、組織が巨大化すると、政府批判につながりかねないからだ。いままでは、情報操作によって世論をあやつってきたが、世界レベルでは、これは不可能である。中国の実態は、中国の国外でこそ知ることができる。

 例えば、中国は、江沢民時代に日本を徹底的に敵対視する教育を行っていた。いかに日本人が残虐であったかという歴史をこれでもかというくらい教えている。その内容をみると、これほど残酷なものを小学生相手に教えるのかと驚きを禁じえないし、トーマスでさえ読んでいて気分が悪くなるものであった。あれでは、他に情報のない、純粋な中国の小中学生には日本人に対する憎しみしか生まれないであろう。

 中国政府は、日本を仮想敵国とすることで、共産党独裁体制に対する不満を回避する作戦をとったものと思われる。しかし、なにかおかしいと中国の若者は感じている。言論統制があるということを肌で感じているからだ。その証拠に、そのような教育を受けた多くの若者が日本に留学を希望し、実際に来日している。

 平和の祭典オリンピックを主催すると中国が決めた時点で、このような事態になることは、ある程度予測できたはずである。インターネットなどが急速に進展した現代社会では情報統制などできないのである。

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