2008年5月8日木曜日

日本対中国

 中国の胡錦濤国家主席が日本を訪れ、友好外交を演じている。チベット問題で窮地に立たされていることも、異例の友好ムードを醸し出している一因かもしれないが、その真の背景はよく分からない。いまだに初等教育で、日本人がいかに残酷な人種かということを、これでもかと繰り返し教えている現状をみると、とても真の友好ムードが生まれるとは思えない。

 現在、中国が共産党独裁政権であり、言論が厳しく統制されていることから、日本をはじめとして西側諸国は、中国は民主化されていないと非難している。確かに、国家主席が選ばれる過程は不透明であるし、自由に意見が言えないのも確かである。

 しかし、一歩下がって、日本の現状を見たらどうだろうか。日本は中国に比べて本当に立派な国なのであろうか。自民党の独裁政権が50年以上の長期にわたり、それにぶらさがった利権集団に国は牛耳られている。言論も自由ではない。年金、健康保険、道路財源、すべて国民には真の姿は隠され、一部の人間が利権を享受している。まさに中国と同じ構図である。

 中国の国家主席に相当する総理大臣の選出方法も密室で行われている。唯一例外は小泉首相の時であろう。こう見ると、日本は中国を非難できないことが分かる。いや、中国よりも悪いのは、このような状況のもとで、国の借金が1500兆円まで増えてしまったことである。中国は確実に成長している。今後、日本に待っているのは重税国家しかないであろう。

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