2007年12月9日日曜日

四面楚歌

 渡辺行革大臣が孤立しているという。独立行政法人改革のことである。もともとこれら法人は、特殊法人と呼ばれて役人の格好の天下り先となっていた。しかも、退職した後の就職先だけではない。出向先としてもおいしい場所なのだ。

 例えば、本庁でポストのない人間でも特殊法人に出向すれば役付きになる。そして、いっきに手取りが増える。交際費なども使えるようになる。当然、奥さんは大喜びである。このように天下りだけでないメリットもある。出向させられるのは、亜流の人達であるから、その不満の捌け口としても格好の場であるのだ。

 「所管の特殊法人をつぶしますか」と聞かれて、素直につぶしますと応える役所などないだろう。解決策として、特殊法人がかかえている累積赤字を役所の予算から減らすという手も考えられる。こうすれば、あわてて特殊法人をつぶすことに賛成するだろう。

 しかし、これにも反論が出る。金儲けができないが、国民にとって重要な仕事もある。その役目を独立行政法人が担っているのだと。だけど、改革に反対している大臣の顔を見てほしい。みな卑しい顔をしている。

 国の借金はどんどん増えている。すでに国民ひとりあたりの借金は1500万円だ。どうやって返すのだろう。一家四人の家族では6000万円に達する。にもかかわらず、独立行政法人へ天下りした役人がファーストクラスの飛行機にのり、海外出張と称する海外旅行にでかけ、一泊7万円もするホテルに宿泊する。

 日本は、国民の貯蓄が1500兆円あるから、国の借金が、この額を超えなければ安泰だという議員や評論家がいる。その考えそのものがおかしいと思うのだが、そんな能天気なことも言っていられない。独立行政法人がかかえる隠れ借金を加えると、すでに、この額を超えているという指摘もある。

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