2007年10月26日金曜日

防衛スキャンダル

 防衛省の前事務次官の守屋武昌氏が業者との癒着で糾弾されている。なんとゴルフを毎週のように奥さん同伴で行い、かけ麻雀、焼肉パーティーをしていたというのだ。よく、公務員は安い給料で働かされて、寝る間も惜しんで働いていると文句をいっているが、どうやら、これは嘘らしい。

 その行状には、あきれてものも言えないが、実は、このスキャンダルが表沙汰になったのには理由がある。それは、山田洋行という会社の内紛である。
 
 山田洋行で長期に渡り防衛業界における事業拡大に寄与してきた宮崎元伸氏が、オーナーの山田一族との確執から、同社を退任した。宮崎氏は退任後、新しい防衛専門商社として日本ミライズを設立し、山田洋行から約50名の社員が同社に転籍した。

 なんと、GEの子会社は、山田洋行との販売代理店契約から戦闘機用のC-Xエンジンの取扱いを外し、日本ミライズを新たな代理店としたのだ。その経緯は分からないが、山田洋行側は当然激怒した。その結果、宮崎氏のスキャンダルをマスコミにばらしたのである。そのとばっちりを受けたのが守屋氏ということになる。

 とばっちりという表現は正しくない。不正をしていたのだ。ここで強調したいのは、この内紛がなければ、このスキャンダルは闇に葬りさられていたということである。不正を働いた事務次官は驚くような額の退職金を税金からせしめ、逃げおおせていたのである。

 いままで、どれだけの役人が不正をあばかれずに高い退職金をせしめていったのであろうか。そちらの方が気になってしょうがない。

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