2007年10月28日日曜日

サブプライムローン

 最近、サブプライムローン問題が世界的な株安の原因となっている。野村證券が1000億円の巨額損失を計上したことでも有名になった。

 サブプライムというのは、まともな利子では金を借りられない低所得者層のことである。これらサブプライムに高利で金を貸すのがサブプライムローンである。ただし、英語ではsubprime lendingが正しくloanという用語は使わない。

 まともな人間が考えれば、このローンが、いかにでたらめかが分かるだろう。こげつくのは当たり前である。そんなあやしげなローンに日本の金融機関がこぞって投資していたというのが不思議である。懲りない面々という言葉が頭に浮かぶ

 税金が優遇されるということから、アメリカでは住宅をローンで無理して買う人が多い。低所得者も、高い利子で借金し、住宅を購入する。驚くことに、この住宅を担保に、高利の金をさらに借りる。まさにあり地獄である。一度、はまったら抜けられない。借金を返せるわけがないのだ。

 実は、住宅を担保に借りた借金の額がいまだに不明なのである。一説には100兆円を越すといわれている。大変な金額である。まさに、日本のバブル時代を思い出す杜撰さだ。

 ところで、野村證券は、バブルのころに天下の野村と呼ばれ、不遜にも個人投資家をゴミと呼んでいた。その体質が昔にもどっていないことを願いたい。

 驚いたことに、これだけの損失を計上しても、野村證券は最終的には大きな黒字になるという。どこで儲けているのだろう。

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