2007年10月11日木曜日

相見積もり

ある装置を購入しようとする時、仕様を提示して何社かに見積りを提出させ、いちばん安い価格を提示した企業に発注する。限られた予算を有効に使うという観点では当然のことである。

ところが、これには思わぬ落とし穴がある。実績もない企業が受注したいがために、不当に安い価格で入札してくるのだ。何もしらない事務屋は、そこに発注してしまう。

当然のことながら、期日までにものはできない。たとえぎりぎり間に合ったとしても、とても使える代物ではない。責任をとりたくない事務屋は、現場に責任を転嫁する。現場は、どうしようもない装置のために無駄な時間を浪費する。かくして、有効に使おうと思った金はすべて無駄となる。ついでに現場の士気も低下する。

実は、この話は日本だけのことではない。かつてイタリアの公共事業で、同じようなことが頻発してリラが暴落したことがある。当時は、マフィアが暗躍し、国会議員も裏で糸をひいていた。おかげで、イタリアの公共事業ではまともに建物がたたない、道路や橋もできないという事態が起こった。

日本とちがうところは、国民の怒りを背景に検察が国会議員の三分の二を牢獄に入れたことである。

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