またも小沢一郎の奇行がはじまった。
日本社会が停滞しているのは、自民党という利権誘導型政党が60年以上も与党で政治を牛耳ってきたからである。政権交代がこれだけ進まない民主主義の国は世界に例をみない。
かつて、一度だけ政権交代のチャンスがあった。それをつぶしたのは小沢一郎である。偏執狂的な社会党攻撃で、ついに社会党が腹を立て、自民党と連立を組むという暴挙に出た。
先の選挙で、民主党が参議院の第一党になったことで、政権交代の可能性がみえてきた。他の野党も民主党に歩み寄る姿勢を見せている。自民党は「年金問題」や「政治と金の問題」で青息吐息であった。
そんな好機に出てきた発言が、民主党小沢党首による「ISAFへの自衛隊の派遣」である。ISAFは国際治安支援部隊 (International Security Assistance Force)のことで、イラクの治安維持活動よりも危険とされている。
当然、民主党内にも反対論が多い。小沢は党内でも、まったく議論をせずに、この発言をしたらしい。しかも疑問を呈する党員には「党の考えに従えないのであれば離党しろ」と恫喝した。
このばかな発言で、政権交代のチャンスはほぼ消えたであろう。たったひとりの愚鈍な政治家のために、日本は二度も政権交代のチャンスを失ったことになる。
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