ボクシングの亀田ファミリーに処分が下った。その処分が重いかどうかには賛否両論がある。世界戦であれだけ失態を演じたうえ、反則を促すセコンドの声がマイクで拾われていたのだから、しかたがないであろう。
個人的には、亀田ファミリーは嫌いではなかった。あの不遜な態度も、若気のいたりといえば、それまでである。ヒールとしての亀田をマスコミが期待し、それに応えるために、兄弟が、あのような態度をとり続けたとも思えるからだ。
しかし、今回は許せないことがあった。
世界チャンピオンの内藤大助はかつて、ひどいいじめにあっていたという。その苛烈さのために胃潰瘍ができたほどだったという。内藤は、そのいじめを克服するために、ボクシングをはじめた。
最初の世界戦では、たった34秒で破れ、日本の恥といじめられたそうだ。しかし、その苦杯にもめげず、再度立ち上がり、世界チャンピオンとなった。
その内藤に亀田大毅は
「あまえは、いじめられっ子だったらしいな。俺はいじめっ子だから、お前をいじめてやる」
と言ったらしい。これはいけない。言ってはいけないことであるし、彼の本性をむきだしにした発言だ。
内藤の活躍を目にして、いじめから立ち直った子供も多いという。
「今いじめで苦しんでいる子たちのためにも自分は負けられない」
そう内藤選手は誓っていたという。
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