2007年10月19日金曜日

二世議員

いまや、日本の政界は二世議員であふれかえっている。地盤、看板、かばんを親からひきついで苦労せずに選挙に受かる。

 これには、いい面と悪い面がある。いいところは、変なあせりがないこと。一から選挙に出ようという人間は大変な苦労をする。当然、支援を受けた人間とのしがらみも強くなる。
政治家の支援者は自分たちの利権を確保したいから推すのである。当然、当選したら見返りを要求する。これでダメになった政治家はやまのようにいる。
一方で、なんの苦労もせずに当選した二世は利権集団をそれほど大事にしない。そのため、思わぬしっぺ返しを食うことになることもある。なにしろ、支援者たちが、二世を議員に推すのは、利用したいがためであって、人間性や実力などまったく評価していない。

世襲の大きな問題は、受かった議員が自分の実力で受かったと勘違いすることであろう。 かつて、議員連盟の勉強会と称した昼食会に出たことがある。二世議員のオンパレードであった。そして、驚いた。できの悪い小学生以下である。まず、講演者の話をまともに聞かない。話の途中なのに平気で歩き回って、議員どうしで挨拶している。学級崩壊というが、国会議員はそれよりひどい。

 人の話を聞かずに歩き回るだけでない。質問するときの言葉づかいが、まったくなっていない。講演者に対して
「あんたの言っていることはさっぱり分からない」
と暴言をはく。人の話を聞いていなかったはずなのだが。
あげくのはては
「予算をつけて欲しいだけなんだろう。わかっているよ」
不遜そのものである。
驚いたことに、明らかに愚鈍な二世議員の多くが大臣になっている。そのひとりの就任挨拶を聞いて驚いた。実に殊勝である。少しは勉強したということか。でも、彼らの傲岸不遜な顔をみれば、まったく進歩していないことが分かる。

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