2007年11月15日木曜日

危機管理

 最初からおかしいと思っていた。船場吉兆の不祥事である。事の発端は福岡市の百貨店「岩田屋」の地下食品売り場にある「吉兆天神フードパーク」での賞味期限の偽造である。

 この問題が報道されると、吉兆本社は「現場責任者のパート従業員が独断で表示シールを張り替え、われわれは知らなかった」というコメントを出した。そんなことがあるわけがない。それが最初の印象であった。理由は簡単である。パート従業員が、勝手に賞味期限を偽造する意味がないからである。

 彼女らは、あくまでもパートである。製品が売れ残ったところで問題が生じるわけではない。むしろ、勝手に偽造して、食中毒でも発生したら、場合によっては刑事責任も発生する。そんな愚かなことに手をだすはずがない。

 今回の事件では、吉兆は情けないくらい往生際が悪い。最初の段階で、社内調査をし、不正をみずから明らかにすれば被害は最小限で済んだものを。それが、事実を隠蔽しようとしたり、力のないパート従業員に責任をなすりつけようとした。つくづく危機管理のできていない会社である。
 
 偽装は止まらない。「但馬牛こがねみそ漬け」に佐賀県産と鹿児島県産牛を使っていたり、「地鶏のみそ漬け」と称してブロイラーを使っていたことも明らかとなった。会社ぐるみで不正をしていたのだ。吉兆の看板が泣いている。

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