2007年11月26日月曜日

諫早湾

諫早湾干拓事業が無事完成したというニュースが出ていた。あまりにもバカげた所業であった。一部の政治家と業者が国の金で私服を肥やすために、まったく意味のないことをした。それが諫早湾干拓事業である。悲しい話である。この事業のために、2500億円もの血税が使われたという。

 問題は税金の無駄遣いだけではない。自然を破壊し、そして、それまで豊潤だった海を死なせ、多くの資源を死滅させた。これほど愚かしい人間の所業があるだろうか。

 この事業は1951年に計画されたものである。なんと60年近く前の話だ。しかも農地を確保するのが主目的であった。いまさら、誰が干拓地で農業を始めるのだろうか。

 実は、干拓受託事業者から自民党の政治家に多額の献金が贈られているのだ。なんと16年で11億円に達するという。そういえば、この干拓事業の強力な推進者であった元農水大臣の松岡氏が諫早湾干拓事業反対の政治家とテレビで議論していたことを思い出す。地元の事情を知らないものが口を出すなと恫喝していた。

 日本は借金であえいでおり、消費税を20%まで上げなければ滅びるという指摘もある。しかし、その前に利権構造にメスを入れる必要があるのではないか。

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